ディズニーにあらわれたアバターエリアから読み解く戦略 #2
↑ の続きです。
ディズニーは映画をテーマパークにどんどん落とし込んでいる。
最近の動向
スター・ウォーズランド
カルフォルニア州のディズニーランドとフロリダ州のディズニーワールドに建設中です。広さは東京ドーム約1.2個分となっており、太古の物語を表現するテーマパークになる予定。
注目のアトラクションは2つあり、1つはミレニアム・ファルコンを操縦できるもので、もう1つは、ファーストオーダーとレジスタンスの戦いの最中を体験できるアトラクションになる予定です。
アトラクション単位で、スター・ウォーズをテーマとしているものは以前から有りましたがここまで大規模な構想はこれが初めてです。さらには、スター・ウォーズのコンセプトホテルも同時にオープンする予定で、どれだけ「体験」に価値を置いているか分かる動向です。
アベンジャーズのアトラクションは?
アベンジャーズシリーズのアトラクションも徐々に増えてきています。
- 2016年 アイアンマン エクスペリエンス (香港ディズニーランド)
- 2017年 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー : ミッション・ブレイクアウト! (カルフォルニア・アドベンチャー)
2012年のロイターの記事によると、
米コムキャスト傘下の「ユニバーサル・スタジオ」が近くにある「ウォルト・ディズニー・ワールド」では、マーベルのキャラクターを使用できないことになっている。
とあります。
これが、いつまでの契約か、もしくは恒久的なものかは不明ですが、
カルフォルニアや香港でのアベンジャーズのアトラクションが好調であればテーマパーク化もあり得る話です。
「アトラクション化 → テーマパーク化」説が崩れた
スターウォーズはこれをなぞらえているでしょう。
- スペースマウンテンやスターツアーズなどでアトラクション化 → テーマパーク化
- アベンジャーズは各国にアトラクションを作っている最中
しかしながら、本題の「アバター」はいきなり、テーマパーク化をしてしまいました。
いきなりですが、
この事がキーポイントです。
アベンジャーズのメリット・デメリット
メリット
- シリーズとしては本数は最大
- ターゲットが広い(年代・性別)
- 様々な作品ミックスによる展開のし易さ
デメリット
- ユニバーサルとの関係の難しさ
- 作品の統一性をリアルの世界でどのように保つか
アバターのメリット・デメリット
メリット
- 統一した世界観
- 長期的シリーズが担保されている
- 権利はアベンジャーズに比べ複雑ではない
デメリット
- アベンジャーズに比べコアファンの不足
- シリーズ化の展望が不透明
が挙げられます。
今回、WDWのアバターエリアのオープンには監督のジェームズ・キャメロンが協力しています。彼の協力なしではでき得なかったタッグです。
おそらく、次回の映画以降ディズニーのお金も「アバター」に流れ込み、
アバターエリアのプレゼンスも上昇するという戦略でしょう。
アベンジャーズでも同じ構造を描くことができますが、
アベンジャーズエリアやアトラクションは権利の関係上動きが鈍くなったり、
制限が生まれてしまうことは想像できます。
ということから、アバターエリアができたのではないでしょうか。
結論
ゆえに、
アバターは超大作にまで昇華する。(なんとしてでもする。)
以上です。
楽しい人生を。